被災地で資料保存の被害を最小限にとどめるためにできること(LISN No.202 特集:今日の資料保存―図書館、文書館、博物館、そして被災に学ぶ)

度重なる大きな地震の発生に加え、大雨や台風、竜巻の増加しているなど、気象状況にも大きな変化が目立っています。被災地で資料保存の被害を最小限にとどめるためにはどのようにしたらよいのでしょうか。LISN202号では、豪雨・地震・台風などの自然災害によって、被災した資料の応急措置、修復、保存方法など、資料保存をしていく上で役立つ情報をご紹介します。

北茨城市立図書館 小学生のボランティアの様子@キハラ株式会社
北茨城市立図書館 小学生のボランティアの様子@キハラ株式会社

特集は「今日の資料保存―図書館、文書館、博物館、そして被災に学ぶ」です。市の記録を継続的に残していくことを目的に資料の収集・整理・公開に至ったデジタルアーカイブ事業についてボランティアの方との取り組み、資料の保存装備に関して中性紙の保存容器の活用と形態に合わせた保存容器の作製方法、地域資料と震災遺産の保全活動、水濡れした紙資料への対処について、新たな乾燥方法の提案と試用例など、被災時に必要とされる資料保存活動をご紹介しています。

広島県立文書館 折込帙@キハラ株式会社
広島県立文書館 折込帙@キハラ株式会社

連載:現場から考える図書館~大学の授業で伝えてきたコト の第2回は「図書館の環境設計」です。国内外の図書館の事例の紹介とともに、音や光についてお届けします。

資料紹介は、図書館経験の浅い司書が地域資料サービスの担当者に任命されて地域資料を一から学び始めるという設定でストーリーが展開していく 『教えて!先生シリーズ 蛭田先生。地域資料は集めるだけじゃダメってどういうことですか? -ストーリーでわかる地域資料サービスの考え方-』 と、活字・デジタル両メディアが並存する中で、活字メディアである本が読者の個性や個別性にどのような影響・印象を与えているかが記述されている『スマホ社会と紙の本』です。

キハラホームページよりご案内 では、歴史的図書館用品 デジタルアーカイブをご紹介します。
図書館の発展史において参考となる用品や家具、機器などを調査、収集、保存する図書館振興事業を、キハラは2004年より日本図書館協会と協力しながら実施しております。そして2024年、キハラは創立110周年を迎えました。そこで当社がこれまで図書館とともに歩んできた歴史を、感謝をもって振り返るとともに、歴史的図書館用品のデジタルアーカイブを公開することとなりました。是非、ご覧ください。

歴史的図書館用品 デジタルアーカイブはこちら

LISN202号 (2024年12月)
特集「今日の資料保存 − 図書館,文書館,博物館,そして被災に学ぶ」

宇梶 裕子(北茨城市教育委員会 図書館館長)
「北茨城市デジタルアーカイブ −ボランティアとともに資料を残す 図書館の可能性−」

下向井 祐子・高原 知江(広島県立文書館 文書整理等従事員)
「広島県立文書館における資料の保存装備 −中性紙の保存容器を活用した取り組み−」

門馬 健(富岡町教育委員会 生涯学習課 業務係長/富岡町歴史・文化等保存プロジェ
クトチーム)
「原子力災害被災地にできた博物館の試み−とみおかアーカイブ・ミュージアム」

中尾 真梨子(奈良県立橿原考古学研究所 調査部調査課 主任研究員)
「文化財保存科学と水損紙資料−新たな乾燥方法「乾燥剤凍結乾燥法」の提案−」

連載 : 現場から考える図書館〜大学の授業で伝えてきたコト
・ 吉田 倫子(立教大学兼任講師/日本図書館協会認定司書第2090号)
「第2回 図書館の環境設計」

資料紹介
教えて!先生シリーズ
蛭田先生。地域資料は集めるだけじゃダメってどういうことですか?
−ストーリーでわかる地域資料サービスの考え方−
スマホ社会と紙の本

キハラホームページよりご案内
歴史的図書館用品 デジタルアーカイブ

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