いつもの図書館を少し違った視点から考える(LISN No.201 小特集:図書館設備事例)

モノづくりの大切さを伝える企業の図書館、博物館との内なる連携を図る専門図書館、利用者としてサイン計画の専門家が体験した図書館、そして図書館や関連団体で勤務された方が、大学で講義される図書館。LISN No.201では、いつもと少し違った視点から図書館を体験いただきます。

ライブラリの開架スペース©キハラ株式会社
ライブラリの開架スペース©キハラ株式会社

小特集「図書館設備事例」です。
設備事例では、2月にリニューアルオープンしたトヨタ産業技術記念館図書室を同記念館の坂井様より、そして国立アイヌ民族博物館 研究学芸部 資料情報室の笹木様、工藤様から、2020年7月に開館した同博物館ライブラリについて、開館までの経緯やご苦労、開館後の利用の様子などをご紹介いただいています。また、図書館サインについて、福岡を拠点に全国でデザイン活動を展開される定村様より、執筆のために久しぶりに図書館を訪れた際のご体験をもとにご執筆いただきました。
今号から始まりました連載は、図書館などでのさまざまなご経験ののち、現在は大学の司書課程で授業をされる吉田様より、「『現場から考える図書館』-大学の授業で伝えてきたコト」と題して、第1回は「災害と図書館」をお届けします。

製品紹介 三方向減震装置「グラッパ」 ©キハラ株式会社
製品紹介 三方向減震装置「グラッパ」 ©キハラ株式会社

資料紹介は、日本の文化施設の成り立ちをふりかえり、過去の例に学び、文化施設を拠点に形成される「文化的コモンズ」の姿と今後の展望を論じた「文化的コモンズ―文化施設がつくる交響圏」 と、京都芸術大学で2020年から2022年に行われた芸術教養センターの「情報リテラシー論」「情報学」講義の内容をわかりやすくまとめた「発信する人のためのメディア・リテラシー ― 情報の森で豊かに生きる」です。

製品紹介では、書架と床との間に取付け、地震時のあらゆる方向の揺れを吸収して、床からの地震の揺れを書架に伝わりにくくし、図書の落下と書架の転倒を軽減する三方向減震装置「グラッパ」をご紹介します。

LISN201号 (2024年9月)
小特集「図書館設備事例」
  
「トヨタ産業技術記念館 図書室 − トヨタグループの歴史とモノづくりの精神に触れる−」
 坂井 雅子(トヨタ産業技術記念館 学芸・自動車館グループ)

「カンピソㇱ ヌカㇻ トゥンプ 国立アイヌ民族博物館ライブラリ
- 「開かれた専門図書室」の開設準備から現在まで−
笹木 一義/ 工藤 綾華(国立アイヌ民族博物館 研究学芸部 資料情報室 室長補佐/司書)

「図書館のサイン計画」
定村 俊満(株式会社ソーシャルデザインネットワークス)

連載 : 現場から考える図書館〜大学の授業で伝えてきたコト
「第1回 災害と図書館」
吉田 倫子(立教大学非常勤講師/日本図書館協会認定司書第2090号)

『見直してみませんか? 図書館の地震対策1・2』 ダイジェスト版

資料紹介
文化的コモンズ 文化施設がつくる交響圏
発信する人のためのメディア・リテラシー 情報の森で豊かに生きる

製品紹介
三方向減震装置「グラッパ」      

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