最新号のお知らせ
LISN202(冬)号は、特集「今日の資料保存―図書館、文書館、博物館、そして被災に学ぶ」です。
北茨城市図書館の館長宇梶様より、東日本大震災の津波による被災や少子高齢化などをきっかけに、市の記録を継続的に残していくことを目的に資料の収集・整理・公開に至った「北茨城市デジタルアーカイブ事業」についてボランティアの方との取り組み、また広島県立文書館の下向井様、高原様から、資料の保存装備に関して,中性紙の保存容器の活用と,形態に合わせた保存容器の作製方法などを具体的にご紹介いただいています。
富岡町教育委員会の門馬様から、東日本大震災の被災による全町避難を余儀なくされた富岡町の‘資料保全活動から生まれた博物館’と称される「とみおかアーカイブ・ミュージアム」における、地域資料と震災遺産の保全活動など、そして奈良県立橿原考古学研究所の中尾様は、多岐にわたる文化財保存科学の中から水濡れした紙資料への対処について,新たな乾燥方法の提案と試用例についてです。
大学の司書課程で授業をされる吉田様による連載第2回は、「図書館の環境設計」です。音や光について、国内外の図書館の事例とともにお届けします。
LISN202号 (2024年12月)
特集:今日の資料保存 — 図書館,文書館,博物館,そして被災に学ぶ
・ 宇梶 裕子(北茨城市教育委員会 図書館館長)
「北茨城市デジタルアーカイブ―ボランティアとともに資料を残す 図書館の可能性―」
・ 下向井 祐子 高原 知江(広島県立文書館 文書整理等従事員)
「広島県立文書館における資料の保存装備−中性紙の保存容器を活用した取り組み」
・ 門馬 健(富岡町教育委員会 生涯学習課 業務係長/富岡町歴史・文化等保存プロジェ
クトチーム)
「原子力災害被災地にできた博物館の試み−とみおかアーカイブ・ミュージアム」
・ 中尾 真梨子(奈良県立橿原考古学研究所調査部調査課主任研究員)
「文化財保存科学と水損紙資料−新たな乾燥方法「乾燥剤凍結乾燥法」の提案−」
連載 : 現場から考える図書館〜大学の授業で伝えてきたコト
・ 吉田 倫子(立教大学非常勤講師/日本図書館協会認定司書第2090号)
「第2回 図書館の環境設計」
資料紹介
教えて!先生シリーズ
蛭田先生。地域資料は集めるだけじゃダメってどういうことですか?
−ストーリーでわかる地域資料サービスの考え方−
スマホ社会と紙の本
キハラホームページよりご案内
歴史的図書館用品 デジタルアーカイブ