家で過ごす時間を使い、本を修理してみませんか?自分で修理した本は、より大切になり、長く付き合うことができます。子どもたちと一緒に修理もできるよう、ふりがな付の説明もご用意しました。家で司書さんのお仕事を体験するのも楽しいと思います。是非、チャレンジしてみてください。
ページが1枚とれている時の直し方(落丁)
1.とれたページと本の中身を揃えます。天・地・小口・破れた部分を揃え、クリップなどでずれないように、とれていないページ4、5枚に固定します。固定するのは本の中身の厚い方(表紙・裏表紙から遠い方)が作業しやすくなります。
2.ページヘルパーを本の天地の長さより1~2cmくらい長く切り、剥離紙を内側にして、半分に折って折り目をつけます。ページヘルパーを半分はがし、剥離紙の折り目にそって反対側に折りたたみます。
3.ページヘルパーの折り目側を、クリップどめしたページののどに合わせて、シワにならないように注意してはり、スキージーでのどに押し込みます。
4.クリップどめした中身をブックエンドで立て、反対のこれからページヘルパーをはる側を机にねかせます。
5.剥離紙をはずし、スキージーで本ののどから小口へ向かって、ページヘルパーをはり、クリップをはずします。天地にとび出したページヘルパーは、ページの天地に合わせて切りとります。はり終わったら、裏側も同様にはります。
ページヘルパーPは文庫本や単行本など中身の紙が薄い本に適しています。絵本など紙が厚い本にはページヘルパーTが適しています。
6.とりつけたページが小口の方へと飛び出してしまったら、前後のページに合わせて、とび出した小口をカットして揃えましょう。とび出したままではページをめくる時、指にひっかかり、破れやすくなります。
こちらで紹介した修理用品は、修理用品と説明書、本柄の箱が1つになった 本のおどうぐばこ に揃っています。
また、修理用品はキハラオンラインショップ BookBuddy(ブックバディ)で単品でも販売しております。
本の破れは、セロハンテープで修理しないでください。
また、図書館の本の破れは、自分で修理をせず図書館員へそのままお渡しください。