図書館の木製家具には理由があります (LISN No.198 改めて「木」について考える)

国立競技場などに見られるように、木材を多用した建築物が社会的にも注目されています。身近にあって身体にも心にもよいとされる木材・木質空間について改めて学び、真相を探ってみませんか。

LISN No.198では、木材や木質空間の良さを科学的に明らかにする取り組み、木について学ぶ木力検定、木育の活動についてお届けします。

おもちゃ美術館 全国姉妹館マップ ©キハラ株式会社
おもちゃ美術館 全国姉妹館マップ ©キハラ株式会社

特集は、「改めて『木』について考える」です。

木材物理学、木質居住環境学をご専門とされ、木材および木質空間の快適性に関する研究、国内における家具・内装用木材の流通・利用に関する研究などに従事される杉山氏より木材利用の効果・効能を明らかにする取り組みについて、木材および木質環境がヒトの心身に及ぼす影響などをご研究される仲村氏より見た目や手触りを通した木の良さについてお届けします。

そして、木材物理学、森林環境教育、木材加工教育、ものづくりなどを研究される東原氏から木力検定について、また全国に12館あるおもちゃ美術館の中から、2021年7月に開館した焼津おもちゃ美術館での木育の取り組みを、副館長の橘高氏よりご紹介いただきます。

全国の図書館における読書バリアフリーを推進する具体的な実践事例をお届けしている野口教授の連載「読書バリアフリーを進めるアイデアと工夫」は、第3回 「リーディングトラッカーで読書をサポート」です。荒川区立ゆいの森あらかわ(中央図書館)、恩納村文化情報センター、埼玉県三郷北高等学校図書館での利用事例をご紹介いただいています。


製品紹介 LAMINAS(ラミナス) ©キハラ株式会社
製品紹介 LAMINAS(ラミナス) ©キハラ株式会社

資料紹介は、木材文化財の1~3mm程度の木片に秘められた科学や歴史にまつわる話が満載の「ひとかけらの木片が教えてくれること 木材×科学×歴史」田鶴寿弥子著と、図書館での主に外国人へのサービスでの日本語を検証しながら、改めて「伝える」ことを考えさせてくれる「図書館員のための『やさしい日本語』」阿部治子・加藤佳代・新居みどり編著をご紹介しています。

製品紹介は、ヒノキ集成材とスチールフレームという異素材の組合わせのシンプルで堅牢な書架「LAMINAS(ラミナス)」です。安全・安心・快適な図書館空間をつくりだします。

LISN198号 (2023年12月)

特集 「改めて『木』について考える」

杉山 真樹(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)

「『木の良さ』研究のこれまでとこれから―木材利用の効果・効能を科学的に明らかにする取り組み―」

                 

仲村 匡司(京都大学農学部研究科 教授)

「見て触れて感じる木の良さ」

東原 貴志(上越教育大学大学院学校教育研究科 教授)

「木力検定でもっと木を学ぼう」

橘高 春生 (特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 焼津おもちゃ美術館運営部部長 焼津おもちゃ美術館/やいづ えほんと 副館長)

「川下から川上へ、木のファンを育てる『おもちゃ美術館』」

連載「読書バリアフリーを進めるアイデアと工夫」

野口 武悟(専修大学文学部 教授)

「第3回 リーディングトラッカ―で読書をサポート」

資料紹介

「ひとかけらの木片が教えてくれること 木材×科学×歴史」田鶴寿弥子著

「図書館員のための『やさしい日本語』(JLA Booklet no.15)」阿部治子・加藤佳代・新居みどり編著

製品紹介

「LAMINAS(ラミナス)」

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