最新号のお知らせ

LISN198(冬)号の特集は「改めて『木』について考える」です。「木」をテーマに,利用促進に関する社会的動向や効果・効能を実証する研究、木にまつわる知識や木工品などを通して自然への関心をさらに高める取り組みをお届けしています。

 この度の特集では、木材および木質空間の快適性や、国産早生樹の利用、国内における家具・内装用木材の流通・利用などのご研究に従事される杉山氏より、木材利用の効果・効能を科学的に解明する取り組みの変遷や今後の展開について、また ‘Wood/Human Relations’ をご研究のキーワードの一つとされる仲村氏より、木材の見た目や手触りに着目して木材および木質環境がヒトの心身に及ぼす影響などをお届けします。

 さらに「木力検定」について、木材物理学, 森林環境教育, 木材加工教育などのご研究に携わられる東原氏から、そして水産業がさかんな街から発信する「木育」について、森林文化の継承と木育推進をコンセプトとされ、全国に12館あるおもちゃ美術館の中から「焼津おもちゃ美術館」様よりご紹介いただきます。

LISN198号 (2023年12月)特集「改めて『木』について考える」

・ 杉山 真樹(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)
「『木の良さ』研究のこれまでとこれから―木材利用の効果・効能を科学的に明らかにする取り組み―」   

・ 仲村 匡司(京都大学農学研究科 教授)
「見て触れて感じる木の良さ」

・ 東原 貴志(上越教育大学大学院学校教育研究科 教授)
「木力検定でもっと木を学ぼう」

・ 橘高 春生 (特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 焼津おもちゃ美術館運営部部長/ 焼津おもちゃ美術館・やいづ えほんと 副館長)
「川下から川上へ、木のファンを育てる『おもちゃ美術館』」

連載 「読書バリアフリーを進めるアイデアと工夫」
・ 野口 武悟(専修大学 文学部教授)
「第3回 リーディングトラッカ―で読書をサポート」

資料紹介
「ひとかけらの木片が教えてくれること 木材×科学×歴史」

「図書館員のための『やさしい日本語』(JLA Booklet no.15)」

製品紹介
国産ヒノキとスチールの組み合わせによる、新しいタイプの書架。
「LAMINAS(ラミナス)」

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